ブライダルジュエリー専門店として30年で110万組以上のお客様と接してきたブランドだからこそ、お客様のちょっとした疑問や知っておきたいことをコラムとしてまとめました。
婚約指輪や結婚指輪を選んでいる最中の人はもちろん、これから選ぼうと考えている人も、是非参考にしてください。
結婚したら、おそらく一生つけることになる結婚指輪ですが、以前はお揃いのものをつけるのが当たり前のことでした。ですが、最近は別々のデザインを選ぶカップルが増えてきました。それは一体どうしてなのでしょうか。
今回は、その理由と、デザインが違う結婚指輪の選び方をご紹介いたします。
結婚指輪には、特に厳密な決まりはありません。ですが、これから共に人生を歩んでいく2人が絆をあらためて確認するという意味で、お揃いが慣例になっていました。また、両親・親戚・友人はもちろん、初めて会った人にも、夫婦であることが一目でわかるということも理由として挙げられます。
以前は、上で述べた理由から全く同じデザインをするのが当たり前、という風潮でした。ですが、最近では、それぞれの普段のファッションや趣味に合わせて結婚指輪のデザインを決めることが主流になってきています。一生つけるものだからこそ、「それぞれの価値観で気に入ったもの」を身に付けたいですよね。
ただし、結婚指輪はファッションジュエリーではありません。「ずっと一生着け続ける」ものなので、今の自分だけではなく、何十年後の自分のことも考えて選ぶことをおススメします。
結婚指輪を選ぶ方法は、既製品のペアリング以外にも、ダイヤモンドなどの宝石とデザイン枠の素材や型を選ぶセミオーダー、全て一から指定するフルオーダーなど複数あります。そのため、異なったデザインの指輪を選ぶ場合も、同じブランドの別々のシリーズを選んだり、オーダーするデザインで変化をつけたりと色々な方法をとることができます。それぞれにあった方法で、満足のいくものを選びましょう。
全く同じデザインにはしたくないけれど、お揃い感は出したいという方には、基本的には同じシンプルなデザインで、女性の方にだけ手を加えることをおすすめします。例えば、ダイヤモンドを埋め込んだり、少しカーブをつけたラインに変更するのはいかがでしょうか。お揃い感のあるデザインは、見るたびに二人の繋がりを実感できることでしょう。
夫婦だからといってファッションの好みは合致しないケースがほとんどではないでしょうか。また、それぞれの「職場にそぐわないから」と諦めるよりも、それぞれの環境や好みに合わせて結婚指輪を選んだほうが、2人をより強く結び付けてくれるはずです。
デザインが全く違っても、プラチナ・ゴールドなど素材をお揃いにすることで統一感を出すことができます。また刻印の文字を同じにしたり、相手へのメッセージを入れることで一体感を出したり、シークレットストーンを同じものにしたり、相手の誕生石にすることで一体感を出したりしています。
結婚指輪は、好みのファッションが全く変わっても、お年寄りになってもずっとつけていくものです。お互いのデザインや素材を二人で相談しながら選ぶことで、ますますお互いの価値観を尊重することに繋がるのではないでしょうか。