ブライダルジュエリー専門店として30年で110万組以上のお客様と接してきたブランドだからこそ、お客様のちょっとした疑問や知っておきたいことをコラムとしてまとめました。
婚約指輪や結婚指輪を選んでいる最中の人はもちろん、これから選ぼうと考えている人も、是非参考にしてください。
結婚式での結婚指輪の交換は当たり前のように行われていますよね。
最近では、結婚式を挙げなかったり、婚約指輪を購入しなかったりというカップルも増えていますが、結婚指輪は多くの方が購入しているでしょう。
今の時代では当然のことになっている結婚指輪ですが、一体いつ頃から結婚指輪を交換するようになったのでしょうか。今回は、結婚指輪の由来と結婚指輪を交換することに隠された意味をご紹介します。
結婚指輪のはじまりは、9世紀にまでさかのぼります。
結婚指輪に関するもっとも古い言い伝えは、当時のローマ教皇であったニコラウス1世が妻に指輪を贈ったというもの。それを期に、貴族の間でも結婚指輪を結婚の象徴とすることが流行し、だんだんと一般的にも広がっていったそうです。
また、1027年には、ミュールの「ローマの結婚指輪の起源」に「花婿は花嫁に金の指輪を、花嫁は花婿に鉄の指輪を渡し交換している」と記録されています。
結婚式で結婚指輪の交換をするという儀式が定着したのは、11世紀ごろだといわれています。円い形をした指輪は「永遠に途切れることのない愛情」を意味するとされ、夫婦の絆を深め、愛が永遠に続くようにとの願いを込めて結婚指輪の交換をするようになったのだそうです。
また、結婚指輪はお互いの分身や、お守りとして交換するという説もあり、離れているときでも、指輪が2人の愛を守ってくれるという考えもあるようです。
結婚指輪をつける指は左手の薬指というのが定説ですが、これは古代ギリシャの考えが関係しているといわれています。
古くからギリシャでは、左手の薬指と心臓は一本の血管でつながっていると信じられてきました。このことから、左手の薬指に指輪をつけることには、お互いの心をつなぐという意味があるのだそうです。
ほかにも、指輪は身につける指によって宿るパワーが違うといわれていて「信頼を意味する左手」「愛情を意味する薬指」の両方を備えた左手の薬指につけるようになったとも考えられています。
日本に指輪が広まったのは江戸時代後期でしたが、一般的に広まったのはもっと後。
戦後、西洋の文化が一気に広まった高度経済成長期のあたりだといわれています。
昭和40年代以降になると、ジュエリー会社のキャンペーンなども見かけるようになり、結婚指輪の習慣が定着していきました。
結婚指輪の由来や交換する意味を知っていると、より結婚指輪が神聖なものに思えてきますね。夫婦2人の愛の証でもある結婚指輪は、一生の宝物としていつも身に着けるものです。心からお気に入りと思える結婚指輪を手に入れて、いつまでもその輝きで2人の幸せな生活を照らし続けてもらいましょう!